
おはようございます。
ゲームをする時間がなかなかとれていない、かもいです。
せっかく、シリーズ最新作の『モンスターハンターライズ』が発売したというのに……。
スケジュール管理をしっかりしなくては……。
ゲームはあまりできていないのですが、先日やっと『映画モンスターハンター』を観に行くことができました!
いやあ、公開から2週間近く経ってしまったけど、映画館で観れてよかった。
制作が発表されてから、ずっと観たかった作品なんですよね。
そして、最初に言ってしまうと、評価は50点ぐらいという感じです。
素晴らしいところも多いのに、それと同じくらい惜しいところも多い……。
今回はモンハン歴10年ほどの筆者が、ファン目線で本作のレビューをしようと思います。
ネタバレしないようにしますので、未視聴の方でも安心して見ていってくださいね!
『映画モンハン』の概要とあらすじ


お馴染みの大ヒットゲーム『モンスターハンター』のハリウッド実写映画版が、こちらの作品になります。
バイオハザードシリーズの監督である「ポール・W・S・アンダーソン」さん。
そして、主演はアクション女優の「ミラ・ジョヴォヴィッチ」さんという最強コンビの映画です。
これだけで、期待せずにはいられない……!
公開日は2021年3月26日。
ゲームのほうのモンハンの発売日に合わせてきています。
探索に当たっていたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いる特殊部隊は、突然、激しい砂嵐に飲み込まれてしまう。
砂嵐が去った後、彼らの眼前に現れたのは、未知なる世界の光景と超巨大モンスター。
モンスターの猛攻に、小隊は全滅寸前にまで追い込まれる。
絶体絶命の危機を救ったのは、見慣れぬ装備を身にまとい、巨大な剣を携えた一人の男(トニー・ジャー)。
彼はモンスターを狩るために戦う者=モンスターハンターであった。アルテミス達はなぜ、モンスターが跋扈する世界にやって来たのか?
映画モンスターハンター 公式サイトより
すべての真実を知るためには、生き残るしかない。
公式サイトのあらすじにあるように、現実世界の人間が、モンスターハンターの世界に入り込んでしまったというストーリーです。
モンハンシリーズの登場人物も出てきますが、知らなくても問題ないですね。
シリーズ未プレイの方でも、安心して観られる映画です。
映倫区分はG(年齢問わず誰でも視聴可)ですが、ゲーム側の区分が15歳以上対象です。
小さい子供と観るのはオススメできません。
虫型のモンスターや、グロテスクな場面も多々出てくるので、そういう表現が苦手な方にも注意していただきたいです。
ネタバレなし。『映画モンハン』の良かったところ。
早速レビューに入ろうかと思います。良かったところはおおまかに2点ほど。
モンスターの迫力がすごい。
とにかくモンスターの迫力がすごいです。
いや、ね。「流石ハリウッド!」という出来です。モンスターがとてもリアル。
正直こんなの目の前にいたら狩れる気がしない。
モンハンシリーズお馴染みの飛竜「リオレウス」がとにかくカッコイイ。
このリオレウスを観れただけで、ファンとしては行った価値があったなと感じています。
他にも「ディアブロス」とか「ネルスキュラ」も出てきますが、どれも怖いんですよね。
モンスターが本当に怖い。これは褒め言葉です。
シリーズファンである監督だからこそ、かなりこだわって作られています。
こだわりは風景にも出ていて、モンハン世界の大自然はCGではなく、実際に秘境で撮影されたものらしいです。
映画館で見ると本当に圧巻で、自分もモンハンの世界に入り込んだ気分になります。


所々にあるファンサービス的な演出。
概要のところで「ゲーム未プレイでも楽しめる」と書きましたが、一部シーンではファンサービス的な表現がありました。
武器の練習シーンとか、料理しているシーンとか。ニヤリとしちゃいますね。
ストーリーにはあまり関係のない場面ですが、これは嬉しい。



お馴染みの肉焼きシーンもありますよ!


微妙だったところもちらほらと。
良いところもある今作ですが、冒頭でも書いたとおり、惜しいところも多い。
微妙だったところも、ネタバレしないように気をつけて書きます……!
ストーリーが消化不良。
本当に残念なのですが、ストーリーに緩急がない。
確かに、狩りのシーンなんかは迫力があります。
ドキドキもするし、ゲームに描けない部分まで表現しているので、素晴らしいと思います。
でもなんだろうか。
モンスターに勝てた!と喜んでいる暇がなく、またすぐに新しい壁が現れる。
新しい困難を乗り越えると、また新しい困難が……というのを短スパンで繰り返していて、似たシーンがずっと続いている感じ。
最初は良かったけど、観ていてなんだか疲れてしまいました。
そして、ラストに驚いた。
終盤のストーリー展開が早いのか、筆者の思考能力のせいなのか、頭が追いつきませんでした。
これは次回作も作ってもらわないと落ち着かない。
ゲーム「モンスターハンター」の映画ではないのかもしれない。
この映画は「ゲームのモンハンシリーズが好きでたまらない人」が観ると、ガッカリするのではないかと思います。
逆に、モンハンを知らない人や、軽く触ったことのある程度の人は楽しめます。主人公もモンスターもカッコイイし、映像もキレイですからね!
私が、ファンに不評なんじゃないかと思った理由は、「モンハンというゲームの醍醐味が削られている」からです。
モンハンというゲームを知らない人向けに、一言で説明します。
モンハンはモンスターを狩って、狩ったモンスターの鱗や甲殻を使って武器を強化し、また新たなモンスターに向かっていくという流れを繰り返すゲームです。
実はRPGのようなストーリーが確立したのは最近の作品からで、数年前のシリーズは淡々と狩りを繰り返していく印象の強いものでした。
この映画ではモンスターは狩るものの、武器を強化することはしません。
1時間半という限られた時間に収めるためか、武器の練習をしたらすぐに使いこなせるようになります。
ゲームのモンハンの特徴である「勝つために試行錯誤をする」という行為が、大幅に削られています。
あと、人によっては、モンスターの生態がゲーム通りじゃないことも気になるようですね。
監督インタビューによると、映画の演出としてゲームの設定と変えているところもあるとのことです。
多分これはハンティングアクション映画というより、モンハンの世界観を使ったパニック映画なんだろうな、と感じました。
まとめ。モンスターを観に行くと割り切るといいかも。
一番初めに書いたとおり、私個人の評価としては50点程度です。
モンスターの描写はとても良かったのですが、もう少しストーリーに盛り上がりが欲しかったですね。
無理に現実世界とモンハン世界を繋げずに、モンハン世界の中だけで物語を作るのも良かったのではないかなと。
もっと色々なモンスターを観たかったので、次回作に期待しちゃいますね!
今回はこの辺で。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。